2019年12月の発症を機に、またたくまに全世界へと広まったコロナウイルス。
この事態を受けて、日本でも緊急事態宣言が発出。国全体での外出自粛が行われました。学校の休校、店舗の営業停止など異例の情勢が続く中、従来の働き方が見直され、テレワークが急速に広まりました。
そして今、テレワーク普及で在宅時間が長くなったことにより、人々の住環境に対する意識が少し変化しているようです。その変化を、グッドルームで実際にお部屋探しをされている方の様子をもとにご紹介します。
目次
1.そもそもテレワークって?
テレワークとは、tele (= 離れた所)とwork( = 働く)をあわせた造語です。
情報通信技術を利用して、従来のオフィス以外の場所で柔軟に働く働き方のことを指します。
働き方改革の一環として、以前より政府からも推奨されている働き方です。
その種類は大きく分けて3つ。
1.在宅勤務
テレワークと聞いて、おそらく多くの方がイメージされるのがこちらの在宅勤務ではないでしょうか。名前の通り、自宅で勤務する働き方です。今回の感染拡大に伴い、最も普及したのもこちらの在宅勤務です。
2.モバイルワーク
自宅でもオフィスでもない場所で働くモバイルワーク。こちらの職場は多岐に渡り、カフェなどの店舗や、移動中の勤務も含まれます。
3.サテライトオフィス
コスト削減やワークライフバランスの観点から、近年注目を集めているサテライトオフィス。本社・支店から離れた場所に設けられ、Wi-Fi環境など業務を行う上で必要な設備が整った小規模オフィスです。一社の専用型や数社の共用型など、数種あります。
2.テレワーク普及で起きた変化
上記の3つの中でも、外出自粛を余儀なくされた今回の事態で、最も普及したのが在宅勤務です。
突如、在宅勤務をすることになった人々は、デスクなどの就業に必要な家具を急遽用意し、ワークスペースを整えました。
しかし十分な大きさの家具やその置き場がなかったり、家族がいて集中できないなど様々な課題が発生しました。読者の方の中にも、同じようなご経験をされた方も多いのではないでしょうか。
グッドルーム仲介部でお部屋探しをされているお客様も、在宅勤務を想定して、ネット環境を確認されたり、ベッドなどと同様に作業デスクのレイアウトを考えてお部屋を決められる方が増えています。
今回の事態により、お部屋選びの条件の一つとして、これまでなかった「在宅で勤務をする際に、どうか」という視点が加わりました。
3.職住融合住宅とは
職=ワークスペースと住=プライベートスペースのどちらも兼ね備えた住宅、まさに在宅勤務に適した住宅のことを指します。
デスクやパソコンなど、就業に必要な道具がおけるスペースが十分に確保できたり、個室のワークスペースがある職住融合住宅では効率的に在宅勤務を行うことができます。
グッドルームでは以前から、この職住融合が叶う、造作デスクや書斎を設けた住居のリノベーションや、モバイルワークができるスペース、サテライトオフィスの施工を行ってきました。
グッドルームがつくるテレワーク対応賃貸をご紹介します。
4.グッドルームがつくるテレワーク対応賃貸
職住融合住宅(在宅勤務)
カウンター
スペースが限られる1Rでは、デスクを置くことも一苦労。そんな1Rには、キッチン横にカウンターを設けることがおすすめです。
仕事用のデスクとしてはもちろんのこと、コンパクトなことが多い1Rのキッチンにはありがたい作業台としても使えます。汎用性が高いカウンターは、家具を多く置くことができない1Rでは重宝されます。
<万能カウンター付きのキッチン。椅子を置いてテーブルとしても使用できます。>
造作デスク
お部屋の空きスペースを利用して、造作デスクを設置。
仕事用としてはもちろん、ファミリー向けのお部屋であれば、お子さんの勉強机としても使用していただけそうです。
<左:収納としても使える造作デスク 右:DINKS向けの大きな造作デスク>
書斎
共働きでどちらも在宅勤務をしていたり、お子さんがいらっしゃる家庭では互いの生活音が気になってしまいますよね。個室として区切られた書斎スペースがあれば、生活空間を分けられ、オンオフをしっかりと切り替えることができます。
<アーチ開口と室内窓がついた、見た目もかわいらしい書斎スペース>
ウォークインクローゼット兼書斎
ウォークインクローゼットの中に造作デスクを設置し、収納と書斎を兼ねたタイプです。書斎として、周囲を気にせず作業ができますし、デスクとして使わないときは、通常の収納としてかばんなどの置物を保管することができます。
<限られたスペースをうまく利用した、ウォークインクローゼット兼書斎>
コモンスペース(モバイルワーク)
モバイルワークは住居でもオフィスでもない場所の全てが職場となります。
こちらはキッチンとテーブルを設置したコモンスペ−ス。
入居者であれば予約制でいつでも使用できるので、web会議など静かな場所で就業したいときに役立ちます。
住まいカンパニーが実施した調査では、入居中の賃貸住宅にシェアオフィスやコワーキングスペースが備わった場合、66%の方が家賃アップを許容すると回答しています。(※)
※ 株式会社リクルート住まいカンパニー「テレワーク×住まいの意識・実態」調査より
<入居者全員が使用できるコモンスペース>
サテライトオフィス
6月に完工したばかりのサテライトオフィス。
元々厚生労働省のモデル事業として運営されていたサテライトオフィスでしたが、モデル事業が終了し、今後収益事業として運営していくために、無駄なスペースが多く3ブースしか取れなかった既存間取りを見直し、デザインとリノベーションを行いました。
<複数人で使用できる、モダンな雰囲気のサテライトオフィス>
デスクや書斎は、仕事場として、食事用のテーブルとして、収納として、趣味のお部屋として汎用性高く使用できるため、テレワークをされている方はもちろんのこと、多くの人々にとって魅力的なものになります。
また、特に立地上不利な条件にあるお部屋では、内装での差別化が大きな効果をもたらします。
人々の住環境への意識が変わり、お部屋選びの基準も変化しつつある今、内装・設備を充実させることで、「このお部屋ならば、検討エリア外だけれども住みたい!」と思っていただけることが期待できるからです。
このテレワーク普及を追い風に、入居者に選ばれるお部屋へとリノベーションしませんか?