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グッドルーム仲介部に聞く お部屋探しで入居者が見ているポイント〜アフターコロナ編〜

コロナ禍を経て、変化したお部屋探しのトレンド。
コロナ禍初期に行ったグッドルームの仲介部インタビューでお部屋探しの手順の変化や当時の入居者様からよくいただくご希望条件などご紹介しました。
では、アフターコロナの今、お部屋探しのトレンドはどう変化したのでしょうか。
現在のTOMOS渋谷店 店長の浅野へアフターコロナの「お部屋探しの際に入居者がみているポイント」を聞きました。

スタッフ
TOMOS渋谷店 店長
浅野 堅二朗(あさの けんじろう)

ーーコロナ禍以降、入居者さんのお部屋探しの手順は変わりましたか?

はい、主に3点あります。

1点目は弊社のお部屋探しポータルサイト「goodroom」からのお問い合わせが圧倒的に増えました。
コロナ前は直接来店されるお客様もいらっしゃいましたが、今はほとんどいらっしゃらないです。

2点目は手段がオンラインに変わりましたね。
基本的な流れ(内見から申込)はこれまでと変わりませんが、goodroomのアプリやサイトでお部屋を見つけてお問い合わせいただき、内見へご案内します。
内見をオンラインで実施し、実際に足を運ぶことなく申込に繋がる入居者様が多くなりました。

goodroomでお部屋の掲載する際は取材に行き、お部屋のポイントはもちろん、街の雰囲気まで細かく記載しています。
お部屋の紹介だけではなく、お客様の暮らしをご提案することを大切にしているため、お客様の引越しの背景や物件周辺のことをしっかりと理解することはスタッフ全員心がけています。
お客様とお話ししていると、「この周辺に住んでいるんですか?」と聞かれることもあります。笑

3点目はネット上でたくさんのお部屋をしっかりと吟味した上でお問い合わせいただくことが多いですね。
物件の比較検討を全てオンラインで済ませられることから、お部屋探しに対してタイムパフォーマンス・コストパフォーマンスを重視するお客様が増え、SNSや動画配信サイトで条件値下げ交渉術を興味をもってお調べになるお客様が増えました。

ーーコロナ禍以降はどのような物件に問合せが多いのでしょうか?

主に2つの特徴があります。
1点目はデザイナーズやリノベーションのお部屋に多くのお問い合わせをいただいております。
コロナ前はリノベーションのお部屋は立地がネックで諦められるお客様が多かったのですが、在宅勤務やリモートでの授業等が活発になったことで駅徒歩を気にされないお客様が増えました。
都心よりも少し離れた物件でもリノベーション物件であることが決め手になって入居を決められるお客様も多いですね。

2点目は家賃が少し高いお部屋でも入居が決まるようになりました。
理由としては、上記で述べたように在宅環境を整えるために広い1LDK以上のお部屋を選ばれることが増え、お客様層として20代〜40代前半くらいまでの方が多いことからある程度余裕のある暮らしをされる方が多いためです。
そのことからコロナ前は単身用のお部屋が非常に人気でしたが、現在はワンルームから2LDKまで様々な間取りのお問い合わせをいただくことが多くなりました。

コロナ禍以降の平均賃料

ーーアフターコロナでお客様層に変化はありましたか?

2点変化した印象があります。
1点目はリモートがメインとなったことから、単身者様であれば1DKや1LDK、2人くらしであれば、2LDKタイプなどの、入居人数+もう1室のお問い合わせが多くなりました。
在宅ワークの環境を整えるために、少し郊外の緑や川沿い、日当たりのいいお部屋を求めるお客様も増えましたね。

引越し需要はコロナの影響で落ち込むかもしれないと思いましたが、上記のような在宅勤務の環境を整えたいといった暮らしの基準に変化があったことで予想以上に多くのお問い合わせをいただく形になりました

間取り別反響比率

2点目はお客様の好みや趣味嗜好が多様になったと思います。
会社の通勤に縛られることなくお部屋探しができる様になった方も多く、「こんな物件もあったんだ!」と楽しく探される方が増えましたね。
グッドルームでは全国に物件を抱えているので、特定エリアだけでなく多種多様な幅広いエリアの提案により楽しく探されることが増えました。

一方で、お値段と広さ・立地のバランスが難しいお客様も当然いらっしゃいます。
「お値段と広さは十分だけど、働く場所がなくて・・・」というお客様にはgoodroomが運営しているシェアラウンジのご提案も併せて行います。あえてお部屋は小さく値段を抑えつつ、Wi-Fiやコーヒーなどの用意のある空間で仕事をすることで、メリハリのある生活をイメージできるようにご提案することで安心してご成約につながることもあります。
どういう暮らしをしたいのかしっかりとヒアリングし、お客様の理想から逆算してご提案することを心がけています。

ーーお客様から希望としてよく挙がる条件、逆に避けられがちな条件としてはどのようなものが多いのでしょうか?

よく挙がる条件としては以下の4つですね。

    ①2口〜3口コンロ
    ②眺望/日当たりのいいお部屋
    ③土間のある玄関
    ④Wi-Fi(1G以上)

①のコンロは在宅が増えたことから料理をする機会が増えたお客様が多いです。
コロナ前は外で食べる人や料理をしないのでケトルをおければいいといったお客様が多かったのですが、コロナ禍を経て料理を好きになったお客様はよくいらっしゃいます。
②の眺望や日当たりについても在宅ワークとしてより環境を整えられるといったことからよくお客様からご要望いただきます。
③の土間のある玄関はコロナ前からも非常に人気が高く、コロナ禍をきっかけに趣味が増えたお客様も多いため現在もお客様からよくご要望いただきます。
キャンプやベビーカー、ゴルフ等の趣味やサイズが大きいものを置く場所が欲しいという方が多いです。
④のWi-Fiは自宅で仕事をする上で欠かせないため、コロナ禍以降は特に必須の条件になっている方が多い印象です。

避けられがちな条件は難しいですね・・。
一見、条件が悪そうに見えるお部屋でも、その分賃料が安くて他に費用を充てることができる等ポジティブに捉えられることが多いからです。

強いていうならば、

  • 3点ユニットバス/2点ユニットバス
  • 収納のないお部屋
  • は入居が決まりづらい傾向にありますね。
    グッドルームのお客様は若年層の方も多く、水回りはしっかりと分けたいといった声や、洋服をたくさん収納したいといったお声をいただくことは多いです。

    ーーそういったお部屋はどのように改善すればよろしいでしょうか?

    グッドルームでご案内しているのは

  • リノベーション
  • ホームステージング
  • です。

    しっかりとお金をかけて築古の物件や新築等の他物件との差別化を計って行きたい場合はリノベーションがおすすめです。
    リノベーション物件はコロナ禍を経てより選ばれやすくなっているため、ご予算に余裕がある場合はやはりリノベーションをおすすめしたいです。

    リノベーション例

    背景

    ビフォーアフター
    (左:リノベーション前 右:リノベーション後)
    1棟マンション所有のオーナー様で、3点ユニットバスのため入居者が決まりづらくなっているとご相談いただきました。また、両隣の栄えている駅に入居者が流れてしまい、差別化しないと入居が決まらず、原状回復で費用がかかる一方で、賃料は上がらないためリノベーションをご検討されておりました。

    リノベーション内容


    (左:リノベーション前 右:リノベーション後)
    生活を豊かにしたい人をターゲットに設定し、且つお部屋の広さを活かして大きいキッチンや広い浴室に変更し、競争力のある物件にリノベーションしました。
    結果、家賃アップ 2万円+工事中に入居申込に成功しました。

    しかし、「予算の都合上、リノベーションは難しい」「リノベーションするほど古いお部屋でもない」といったオーナー様も多いかと思います。
    そんなお部屋におすすめなのはホームステージングです。

    お部屋の間取りに合わせて家具を設置の上、撮影や取材記事作成・写真提供までサポートし、お部屋探し中のお客様の目を惹かせる施策になっています。
    シンプルなお部屋でも差別化が図れたり、特殊な間取りでも暮らしのイメージが湧きやすくなることが特徴のため、サイト上で物件が目立たないといったお悩みのオーナー様には非常におすすめですね。

    ホームステージング例

    背景

    3点ユニットバスやベランダがないことがネックとなり長期空室にお悩みのオーナー様です。
    敷礼ゼロ、初期費用格安でも決まらないとグッドルームへ空室改善のご相談いただきました。

    ホームステージング内容

    HSアフター
    (ホームステージング後のお部屋)
    3点ユニットバスにはインテリアの設置を行いおしゃれに見せる工夫、募集ページでは「その分居室が広く使える」「掃除が流れで済ませられる」とポジティブな文言を使用しました。
    ベランダにおいては窓際にテーブルを設置し窓の大きさ、眺望の緑の魅力を引き出すように家具を設置し、結果として、物件のお気に入り169件、お問い合わせ件数は6件まで伸ばすことができました。こちらのお部屋は現在も満室となっています。※2023年12月現在
     

    ーーオーナー様からよくあるご質問ですが、最近よく聞くシャワーブースって実際人気が高いのでしょうか?

    入居者獲得という目線では非常に効果的な設備かと思います。
    実は、シャワーブースは売れる秘訣があるんです!
    全てのお部屋に導入したらいいというわけではなく、「超都心付近」のお部屋にはとてもおすすめです。

    都心では古くなったお部屋も多く、シャワーブースのライバルが少ないので非常に輝く設備なんですよね。
    都心だと近くの銭湯を利用するので問題ないというお客様が多いのでシャワーで十分というお客様が多いです。

    やはり若年層からは3点ユニットバスの物件は避けられがちのため入居者獲得に時間がかかってしまうことが多く、シャワーブースに変更することでリーシングのスピードは大きく異なると思います。

    ーー最後に入居が決まるリノベーションをするにはどのようなことに注意すれば良いでしょうか?

    リノベーションする際は収納力を高めることは非常に重要ですね。

    特にウォークインクローゼットは非常に人気で最高の設備です!笑
    リーシングのスピードが驚くほど違います。2回転目や3回転目以降でもずっと強いのでリノベーションする際は必ず導入してほしいです。

    さらに、賃料アップにも効果的で、お部屋の広さにもよりますが、大体1000〜2000円アップが見込めます。
    収納の空間をあげるだけで家賃を上げられるのでどのオーナー様にもおすすめしたい設備第1位ですね。

    他にはグッドルームのお客様は家具類をおしゃれなものに仕立てたいとお考えの方々が多く、家具の配置がしやすい間取りだと喜ばれることが多い印象です。

     


     

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