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ワンルームのリノベーションアイデア7選

リノベーション

スペースが限られているため、設備や内装の工夫が難しいワンルームのお部屋。
当社においても、ワンルームの長期空室に頭を抱えるオーナー様からリノベーションのご相談を多く頂いています。

そこで今回は、「ワンルームでどのようなリノベーションを行えば、近隣の競合物件と差別化ができるのか分からない」といったオーナー様に向け、ワンルームのリノベーションアイデアを7つご紹介いたします。

1.ワンルームの空室が続く理由

ワンルーム

リノベーションアイデアをご紹介する前に、まずはワンルームの空室が続く要因として何が考えられるのか考えてみましょう。

要因1:画一的な間取り・内装である

ワンルームの空室が続く要因として考えられるのが、間取り・内装が画一的であることです。
ワンルームのお部屋は、面積が限られている分設備やデザインの工夫が難しく、白い壁に茶色の床、一口のミニキッチンに3点ユニットバスというようなワンパターンのお部屋になってしまいがちです。

そのため、築年数、立地といった変更できない条件で物件の良し悪しを判断されてしまい、より条件の良いワンルームのお部屋に入居が偏ってしまう傾向があります。
空室を埋めるため条件が良くない物件は賃料を下げざるを得ず、周辺物件で価格の下落競争が起き、どんどんと賃料が下がってしまうことも少なくありません。

要因2:入居者属性が学生中心である

学生をメインターゲットとしていることは空室を長期化させる要因の一つです。
その理由は、学生は引っ越し時期が限られているためです。

学生メインのお部屋は入学から卒業まで同じお部屋に住む方も多いため、4年サイクルで安定した賃料収入を得られるというメリットがあります。
その一方で、正しい空室対策を行えず時期を逃してしまうと、次の入学シーズンまで空室になりやすいというデメリットも抱えています。

また近隣大学の撤退などがあるとニーズが激減してしまうことも、学生をメインターゲットとするデメリットです。
近年では学生の獲得を主目的とし、都心にキャンパスを新設したり郊外キャンパスから都心キャンパスへ学生を集約させる都心回帰の流れが生じています。
青山学院大学や明治大学、関西の同志社大学や立命館大学など多数の大学が実施しており、全国的なトレンドとなっています。
今後少子化となることも相まってさらに大学間の学生獲得競争は激しくなり、この流れは加速することが予想されます。
 

2. 3点ユニットバスを分離すれば入居が決まる?

ワンルームでよく使用されているのが、浴槽・洗面台・トイレがまとまった3点ユニットバス。
ワンルームのリノベーションでよく行われる施工が、この3点ユニットバスを撤去し各設備を独立させる分離工事です。

特に学生向けワンルームでは3点ユニットバスの物件が多いですが、お部屋探しのポータルサイトでは必ずと言って良いほどバス・トイレ別という検索項目が用意されています。

リクルート住まいカンパニーの調査では、「もし引っ越すとしたら次の部屋のトイレ・お風呂はどのタイプがいいですか」という質問に対して8割以上のユーザーがバス・トイレ別の物件を希望するとの結果が出ています。
このことから3点ユニットバスがあまり好まれるものではないことが分かります。
そのため、基本的には3点ユニットバスを撤去し、各設備を独立させる工事を行うことが望ましいです。

グラフ
引用:リクルート住まいカンパニー「2017年 SUUMO賃貸一人暮らし調査」
 
一方で、安易に3点ユニットバスを撤去しそれぞれの設備を独立させることはおすすめできません。
それは、各設備を独立させることで居室が狭くなってしまうためです。
18㎡未満のお部屋では、居室面積が5畳を切ってしまうようなケースも珍しくありません。

居室の広さも入居者様にとってはお部屋探しの重要なポイントです。
「家具置けるかな…」「収納どうしよう…」といった懸念を入居者様に与え、入居に繋がらない可能性があります。

>>参考コラム「グッドルーム仲介部に聞く お部屋探しで入居者が見ているポイント」
 
居室面積との兼ね合いを見て居住スペースに影響が出てしまう様であれば、水回り設備を独立させることは諦めましょう。
その代わり、3点ユニットバスの内装をリニューアルして清潔感を持たせることがおすすめです。
3点ユニットバスでも清潔感のある空間であれば、懸念とせず入居してくださる方もたくさんいらっしゃいます。
3点ユニットバスをやめて各設備を独立させることで必ずしも入居が決まるとは言い切れず、お部屋の特性に合わせて入居者への訴求ポイントを考えることが重要です。

3点ユニットバスの既存利用

(3点ユニットバスのまま、木目シートを貼りリニューアルしたお部屋)

 

3.ワンルームのリノベーションアイデア

それでは実際に、ワンルームリノベーションアイデアを7つご紹介します。

ワンルームのバリューアップには、入居者へ訴求できる他のお部屋と差別化したポイントが必要ですが、様々な施工を盛り込み居室が狭くなってしまっても入居が決まりづらくなってしまいます。
そこで、グッドルームが行なっているワンルームリノベーションの実例を基に、居室スペースを十分に確保しながら他物件と差別化できるリノベーションのアイディアをご紹介します。
 

1.上部の空間を有効活用する「吊り棚」

上部の空間を有効活用する吊り棚

収納力の高さは入居者様にお喜びいただけるポイントです。
とはいえ、狭小のワンルームのお部屋ではクローゼットを設置することで居室スペースを圧迫してしまうこともあります。

そのような問題を解決するのが、上部の空間を有効活用して設置する吊り棚。
天井から収納板を吊るし上部の空間を上手く活用することで、お部屋の広さを狭める事なく収納力をアップさせることが出来ます。

アイアンバー
吊り棚の下部にアイアンバーを設置することもおすすめです。
こちらにはコートやシャツを掛けたり、インテリアとして観葉植物を吊るすことができます。
 

2.居室を目一杯使用できる「オープンクローゼット」

オープンクローゼット
吊り棚と同様に、扉のないオープンクローゼットもワンルームの収納におすすめです。

扉付きのクローゼットの場合、近くに家具を置くと扉が開かなくなり収納が使えなくなってしまいます。
スペースが限られるワンルームでは、手持ちの家具が入らないことや家具配置が難しいことも入居に至らない理由の一つとして挙げられます。
その点オープンクローゼットであれば居室を目一杯使用することができ、扉の可動域を考慮せずに家具を配置することができます。

収納の中が見えることを気にされる方もいらっしゃるため、扉の代わりにハンガーパイプを設置しカーテンを掛けて隠せるようにしています。
最近は収納ボックスなどの収納グッズもデザインが良いものが充実しているため、扉がないことを気にされない方も多くいらっしゃいます。
 

3.壁面を有効活用する「有孔ボード・鏡」

壁面を有効活用する有孔ボード・鏡

賃貸では原状回復の義務があるため、入居者様が壁に釘を刺すなどすることができず壁面収納を設置することが難しいです。
そこで、こちらのお部屋にはリノベーションで壁面に小物類の収納として使用することができる有孔ボードと、ドレッサー代わりとなる鏡を新設しました。

有孔ボード

(有孔ボード使用例)

専用のフックや木板を組み合わせることで化粧品や鍵などの小物を置いたり、写真や植物を飾ったりすることができます。
収納力が上がるとともに、インテリアの幅が広がる点でも入居者様に喜んでいただけます。

また、鏡の設置もバリューアップポイントとなります。
玄関脇の壁面に全身鏡を設置したり、クローゼットの隣に化粧棚付きの鏡を設置したりと導線を意識した鏡を配置することで、家具として鏡を用意する必要がなくお部屋の広さを保つことができます。
 

4.スペース以上の収納力「可動棚」

可動棚

可動棚とは、収納するものの高さに合わせて、自由に棚の位置を変えられる棚の事です。

・玄関横に設置して下駄箱代わりに
・キッチン横に設置して、食料を保管するパントリー代わりに
・居室に設置して、衣服を置くクローゼット代わりに
など様々な用途に活用できる棚となっています。

扉がないため圧迫感が無く、ワンルームでもお部屋を狭く見せない点もポイントです。
 

5.ワンポイントで印象が変わる「アーチ開口」

次にご紹介するのが、スペースを取らずにお部屋に特別感を出すことができるアーチ開口です。
アーチ開口とは上部が緩やかなアーチ型になった、出入り口部分を指します。

画一的な内装になりがちなワンルームですが、アーチ開口を取り入れる事で、柔らかな印象のお部屋になります。
特に単身向けのお部屋ではアーチ開口が入居の決め手になることもあるほど、入居者ニーズの高い施工です。
 

6. 洗面台を廊下に設置し省スペース

廊下に洗面台を設置したお部屋

独立洗面台は賃料アップポイントになるポイントですが、設備を追加することでお部屋が狭くなってしまうと本末転倒です。

通常脱衣所内に設置することが多い洗面台ですが、こちらのお部屋では廊下に洗面台を設置しています。
一見驚かれる方も多い設置位置かと思いますが、出発前に身だしなみチェックが出来る、帰宅後は物に触れる回数を最小限に手洗いうがいが出来るというメリットもあります。

独立洗面台の有無は3点ユニットバスと同様に、ポータルサイトでお部屋を絞り込む際に使用されている検索項目です。
廊下であっても独立洗面台が設置されていることで、独立洗面台有りのお部屋として表記することができるため募集の間口が広がります。
比較的ゆったりとした幅の廊下がある場合は、設置されることがおすすめです。

ドレッサー

廊下にも活用できるスペースがない場合、ドレッサーを設置した例もあります。
独立洗面台付きの物件として募集することはできませんが、洗面台がないという懸念を軽減させることができます。
写真左のような、キッチン横のドレッサーであれば水を使うこともできるので洗面台代わりとなります。
 

7.汎用性の高い「造作デスク」

造作デスク

家具を多く持ち込むことができないワンルームでは、備え付けの家具があると喜ばれます。

こちらはキッチンに造作デスクを設置した例です。
調理場がないミニキッチンのお部屋でも、このデスクがあることにより懸念となりません。

また調理の作業台以外にも、食事を摂るダイニングテーブルや仕事をするワークデスクとして使用することもできます。
昨今では新型コロナウイルスの影響でテレワーク需要も高まっているため、さらに魅力的な施工となっています。
調理時は作業台として、テレワーク時はワークデスクとして、限られたワンルームのスペースの中で使い分けができる点もポイントです。
 


ワンルームのリノベーションアイデア7選、いかがだったでしょうか?
広さの限られたワンルームマンション・アパートでも、スペースを保ちながらバリューアップする手法は沢山あります。

グッドルームでは、ご契約前に専門スタッフが現地調査を行い、物件の状況に合った空室解消リノベーションをご提案いたします。
ご興味をお持ちのオーナー様がいらっしゃいましたら、是非一度お気軽にご相談ください。
 


 
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